書評

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』自己分析をするならこの1冊

こんな疑問に答えます
  • この本で本当にやりたいことを見つける自己分析ができるの…?
  • 就職、転職活動で自己分析をしたいんだけど、いい本がないか知りたい…

今回は『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本を読んで、ぜひオススメしたいと思ったので記事にしました。

 

こんな人に是非とも読んで欲しい!

  • これから就職、転職活動をする人
  • 何かをやりたいけど、何をすればいいのか分からない人
  • 自分のしている仕事が本当にやりたいことなのか悩んでいる人

本記事では『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の概要と学びになるポイントについて紹介していきます。

この記事を読むことで、この本の概要が把握できますので、ぜひ購入するときの判断材料にして下さい。

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』ってどんな本?

まずは概要と著者について確認していきましょう。

概要

この本は質問に答えていくことで、自分の価値観や好きなことなどを洗い出していき、最終的には『本当にやりたいこと』を見つける方法が書かれています。

もう迷いだらけの生活には戻らない!自分探しを終わらせる自己理解の教科書

「何かやりたいけれど、何をやればいいか分からない」

そんなエネルギーを持て余してしまっているあなたの人生が変わります。

「やりたいこと探し専門プログラム」を開発した著者が教える初めての本。
やりたいことは運命的に出会うものではなく、体系立てて論理的に見つけるもの。
やりたいことの見つけ方が3STEPで体系立てて理解できる、自己理解の教科書です。

引用元:Amazon 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

「やりたいことは運命的に出会うものではなく、体系立てて論理的に見つけるもの。」

この一節にあるように、この本では体系立てて分かりやすく構成された質問に答えていくことで、「やりたいこと」を論理的に見つけることができます。

著者

著者は八木仁平さん(@yagijimpei)で自身でブログやYoutubeも運営されています。

早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の働く目的を見失って鬱状態に。
その経験から本当にやりたいことを見つけるため自己理解をスタート。
自己理解を深めていくうちに「こんなにハマれることはこれまでなかった」と気づき、自己理解を仕事に。

ビジョンは「世界中で自己理解プログラムを提供して、夢中な自分で生きられる人を増やす」こと。

引用元:八木仁平公式サイト

 

やりたいことを見つけるための方法が『体系的』になっている本

この本の肝となるのは、本当にやりたいことを見つけるための3つの要素を自分なりに洗い出していくことです。

  1. 好きなこと【情熱】 ⇛ 何をやるか?(What)
  2. 得意なこと【才能】 ⇛ どうやるか?(How)
  3. 大事なこと【価値観】⇛ なぜやるか?(Why)

好きなこと×得意なこと×大事なこと = 本当にやりたいこと

3つが自分のなかで合わさったとき、初めて「本当に」やりたいことが出てくるそうです。

この本のすごいところは、それぞれを洗い出すための質問までを体系的にまとめられているんですよ。

そのため、本に書かれている「質問に答える⇛読み進める⇛質問に答える…」を繰り返していけば、読み終わることには、本当にやりたいことが見つかります。

自己理解メソッドで3つの要素を洗い出す

「やりたいこと」探しが迷宮入りしてしまうのは、しっかりと言葉を定義せずに、曖昧な言葉で考え始めようとしているからです。

引用元:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 46p

就職活動では特に経験があるかと思いますが、「自分のやりたいことってなんだろう…」と考えて答えが出ないことってありますよね。

私もなんとなくで就職先を選んだ人間なのでもやもやしていましたが、足りなかったのは言葉の定義だったんだと学びがありました。

この本では3つの要素について明確に言葉の意味が定義されています。

  • 大事なこと…何のために生きるのかという人生の目的
  • 得意なこと…成果を出すために使える無意識な思考・感情・行動パターン
  • 好きなこと…興味・好奇心を感じる分野

定義を明確にした後で、それぞれを洗い出す質問が用意されているのですが、ここがなかなか大変なので頑張りましょう。

この洗い出す作業は私は2時間程度でしたが、人によっては3,4時間程度かかるかもしれません。

質問に対して自分の経験から答えていくことで、必ず自分なりの答えが見えてくるはずです。

3つの要素から「本当にやりたいこと」を絞り込む

なんだか今回も『やりたいこと』が見つからなそうだな。とりあえず将来役に立ちそうなスキルでも身につけておくか」と考え始めている人はいないでしょうか?

僕はそんな方に対して「いつまで将来の可能性の中に生きるの?」と聞きたいです。

引用元:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 162p

この文をみて私はハッとさせられました。

私も以前はやりたいことないから、「とりあえず」簿記勉強しておこう、とやっていた時期があったためです。

こういった「とりあえず」って結局長続きしないんですよね。

その結果が現在の「なんだか現状に満足できない…」「やりたいことが見つからない」につながってしまうというのはとても納得感がありました。

これから同じ過ちを侵さないように、「今一番やりたいことに本気で向き合う」ことが大事です。

好きなこと×得意なことを組み合わせて「やりたいこと」をたくさん組み合わせて書いていきましょう。

その後、たくさん書いたやりたいことに大事なことで考えた「仕事の目的」をプラスすると、「本当にやりたいこと」に絞り込むことができます。

私の場合は、「自分の周囲が同じ技術を扱う環境で、スキルアップできる仕事」のような形に落ち着きました。

転職活動のときにはかなり曖昧なイメージで活動していましたが、転職先の方向感としては間違っていなかったことに一安心しています。

仕事の目的に合わないものは「趣味」にする

ここまで来ると、自分で考えた要素が揃った上で組み合わせるだけなので、どう組み替えても納得感があるんですよね。

なので、仕事にするという点では「大事なこと」から導き出した、「仕事の目的」をうまく組み込めることが本当のやりたいことになります。

うまく仕事の目的と合致しなかったものは趣味としてやりたいことにしましょう。

私の場合、技術の他にゲームも好きなので「ランキングにのることができるゲーマー」「一緒に高め合う仲間がいるゲーマ」などが出ました。

これらはうまく仕事の目的と組み合わせるここができなかったので、趣味として楽しむべき項目になります。

まとめ:自己理解メソッドで「本当にやりたいこと」をみつけよう!

本記事では『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の概要と学びになるポイントについて紹介しました。

この本の要点をまとめます。

要点まとめ
  • 自己理解メソッドで3つの要素を洗い出す
  • 3つの要素から「本当にやりたいこと」を絞り込む
  • 仕事の目的に合わないものは「趣味」にする

ここまで体系的に納得感のある自己分析の方法は初めてでした。

本自体は図が豊富に用意されているため、普段読書をしない人でもすんなりと読むことができると思います。

3つの要素を自分なりに洗い出す作業は大変でしたが、今後の人生の方向を定めてくれる大事な作業だったと今では思っています。

自己分析が苦手で、今まで何をしたらいいか分からないと悩んでいた人は、この本を実践して「本当にやりたいこと」に夢中になれる日々を手に入れて下さい。

 

 

読んで下さりありがとうございました。