書評

その道のプロが目指す「オリジナリティ」に共通する思考

こんにちは、エンジニアのじゅそー(@juso_log)です。

本田直之氏が書く「オリジナリティ」は飲食に関わる15人のプロたちの、「オリジナリティ」をテーマに「共通するキーワード」と「エピソード」を集めた本です。

こんな人に是非とも読んで欲しい!

  • 個性を手に入れて個人のブランド力を高めたい人
  • その道で評価されている共通の思考を知りたい人
  • つい「なんでもやります」「なんでもできます」といってしまう人

『オリジナリティ』について

この本では主にこのような内容を知ることができます。

  • 飲食に関わる15人のエピソード集
  • 「オリジナリティ」を出すために共通する51のキーワード集
  • プロたちが考える自分の「オリジナリティ」について

概要

書籍名 オリジナリティ 全員に好かれることを目指す時代は終わった
著者 本田直之
出版社 日経BP
出版日 2017/11/23
ページ数 376ページ
目次
  • はじめに
  • 総論 圧倒的な差別化をつくる「オリジナリティ」51のキーワード
  • Part 1 鮨
    • 第1章 迷って、ぶれて、たどり着いた究極のオリジナリティ 鮨さいとう・齋藤孝司氏
    • 第2章 つぶれかかったからこそ生まれた、奇跡の熟成鮨 㐂邑・木村康司氏
    • 第3章 鮨屋になったのも、岡山に店を出したのも、なりゆきでした すし処 ひさ田・久田和男氏
    • 第4章 赤酢のシャリありきで、そこに魚を合わせようと考えました 鮨とかみ・佐藤博之氏
  • Part 2 日本酒
    • 第5章 日本酒を造るって、究極のクリエイティブじゃないか 新政酒造・佐藤祐輔氏
    • 第6章 足して造る酒じゃなく、引いて造る酒を目指した 松本酒造・松本日出彦氏
    • 第7章 梅のリキュールのヒットが、日本酒の活路を開きました 平和酒造・山本典正氏
  • Part 3 和食
    • 第8章 伝統料理だからこそ、新しい冒険をしなくっちゃ 傳・長谷川在佑氏
    • 第9章 天ぷらは揚げ物じゃない、蒸し物です くすのき・楠忠師氏
    • 第10章 初めてのお客様は、あの人でした 日本料理 たかむら・高村宏樹氏
    • 第11章 飲食業を知らなかったから、焼き肉の概念を変えられた よろにく・桑原Vanne秀幸氏
  • Part 4 フレンチ
    • 第12章 語学力が、料理とパリへの切符となりました Dersou・関根拓氏
    • 第13章 フランス料理は数学と同じだ HAJIME・米田肇氏
    • 第14章 本格フレンチの「常識」を日本人がつぶしたら、パリジャンが喜びました Clown Bar・渥美創太氏
  • Part 5 農園
    • 第15章 3つ星レストランに卸す農業をやる、と決めました 梶谷農園・梶谷ユズル氏

著者のプロフィール

著者の本田直之氏は数多くの本を出版していて、特に「レバレッジシリーズ」で有名な方ですね。

本田直之

  • 明治大学商学部産業経営学科卒業
  • アリゾナ州立大学サンダーバード校経営学修士(MBA)
  • シティバンク等の外資系企業に勤務した後バックスグループの経営に常務取締役として参画。同社をJASDAQ上場まで牽引
  • 2004年にレバレッジコンサルティング株式会社を設立し、現在は同社で代表取締役、CEO

現在で本の出版数はなんと74冊、300万部突破しているそうです。

「オリジナリティ」ってなんだろう?

本書では15人から「オリジナリティ」を得るまでの過程についてインタビューされています。

私は読みながら共通する思考や、行動をポイントとして追いかけてみました。

すると、やはり多くの人に共通する思考や行動があり、自分らしいオリジナリティを持つにはそれなりの理由があると理解することができました。

自由が欲しいなら競争のない所にいく

第5章の新政酒造さんのお話の中にこんな言葉がありました。

「競争のないところに行けば、自由になれるんです。競争から逃げようとすれば、自由な生き方ができる。クリエイティビティも発揮できるんです」

これはマーケティングでいえばブルーオーシャンを探して、他者と競争しないような市場を選ぶのと同じですね。

逆を言えば競争があるところにいってしまうと、オリジナリティは作れないということでもあります。

他の人とは同じことをすればオリジナリティは生まれない。人気が出ている他の人とは常に違うことをすることが大事。

そんな意味を強く感じた言葉でした。

否定されるというのは、オリジナリティ

日本料理を提供している「傅」のエピソードではこんな言葉がありました。

「ああ、傳の料理は素晴らしい、納得した」と100人のお客さんが100人ともそう言ったら、そのほうがおかしい。時には否定されるというのは、オリジナリティが完成してきたんだ、むしろ安心すべきだ、とすら僕は思っていました。

ここから学ぶべきは、万人受けするようなものに、オリジナリティは存在しないということです。

自分の個性が際立つほど、受け手であるお客さんを選ぶものになっていきます。

否定されたときほどオリジナリティがあると考えるということですね。

この考え方はとっても刺激になりました。

確かに私も自分の考えや思いをアウトプットするのは怖いですが、それこそが個性に繋がると考えると、むしろ積極的にやるべきだなと。

否定を恐れずに、ポジティブに受け入れる。そんな心構えを学ぶことができた一文でした。

チャンスを掴むのは常に準備している人だけ

第1章の「鮨さいとう」のエピソードにこんな1文があり刺激を受けました。

心と体の準備ができている人だけに、次のチャンスはあるのです。ところが、多くの人が待っているだけです。それでは、チャンスが来たときに結果を出せません。

これも複数のエピソードの中に共通してあったことです。

オリジナリティを得る、発揮するチャンスというのは、そのための念入りに心と身体の準備をしていた人だけにしか訪れない。

そんなこと分かってるよ、と感じる人もいるかもしれませんが、最大限の準備ができているかと聞かれれば、できていない人がほとんどなのではないでしょうか。

「チャンスを逃さないためにできることをする」「常に自分を高め続ける」というのは、難しいからこそオリジナリティを得ることができるのだと思います。

心と体の準備ができている人だけに、次のチャンスはあるのです。」心に留めておきたい言葉でした。

まとめ:オリジナリティを持つ人は心構えから違うのが分かる本

本記事では本田直之氏の『オリジナリティ』について紹介しました。

要点まとめ
  • 自由が欲しいなら競争のない所にいく
  • 否定されるというのは、オリジナリティ
  • チャンスを掴むのは常に準備している人だけ

オリジナリティを生み出すための心構えや共通の思考を学ぶことができた1冊でした。

心構えなどのマインドだけではなく、マーケティング的な視点からも非常に参考になる1冊です。

これから個人としての価値が高まりキャリアを築く必要がある時代だと考えれば、この本から学び取れる内容も変わってくると思います。

「なんでもやります、なんでもできます」の思考から「これしかできませんが、他にはマネできません」を求めていきたいですね。

『オリジナリティ』と合わせて読みたい本

自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編]

同じ著者の本田直之氏が考えるこれからのキャリア論です。

今後は個人として生きるパーソナルキャリアが重要になってくるという点で、オリジナリティと合わせて読むと自分らしさを考えるきっかけになります。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

自分らしさを考えるときに合わせて読みたいのがこの本。

「何がしたいんだろう?」「自分がやりたいことが分からない」という人はここからスタートすることで、オリジナリティのある道を見つけるきっかけになるかもしれません。

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』自己分析をするならこの1冊こんにちは、エンジニアのじゅそー(@juso_log)です。 今回は『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本を...

白いネコは何をくれた?

マーケティングをストーリにした分かりやすい入門本。

オリジナリティを考える上で必ず必要になる「どこで戦うのか?」というマーケティングの重要性を分かりやすく理解できる本です。

この本を読むと、「オリジナリティ」で紹介されている人たちがなぜ人気になったのかマーケティング視点で分かるようになりますよ。

読んで下さりありがとうございました。良い読書ライフを!