書評

【読書】敗者のゲーム

投資における名著と言われていたため購入してみました。
投資を勉強し始めたばかりの私には難しい部分もありましたが、投資の軸を学ぶことができる良書です。

内容はインデックスファンドの優位性と投資手法の原則が中心です。

投資で勝つために最も簡単な方法はインデックス・ファンドを活用すること

この本で学ぶべきはインデックス・ファンドがいかに素晴らしいものかということですね。

インデックス・ファンドは市場に勝るリターン、低コストでありながら自分で銘柄を調整する必要がないため、最も簡単な投資方法として紹介しています。

投資において勝つために、そして勝ち続けるために最も簡単な方法は、インデックス・ファンドを活用することだ

敗者のゲーム〈原著第6版〉より引用

私も積立NISAは楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)でしています。その理由としてはS&P500のインデックス・ファンドであることですが、以下のチャートを見ても分かる通り、長期で保有していれば負けることがない投資なんですよね。

もちろん未来はどうなるかわかりませんが、インデックス・ファンドは市場そのものへの投資なので、成長する前提であれば結果的にはプラスになると考えて私は積み立ててます。

S&P500の話でいえば度のタイミングで買ったとしても20年間保有し続けた場合、誰一人として負ける人がいないのがチャートを見てもわかりますね。
そういった原則が本を通じても再認識できました。

ちなみに著者はこうも言っています。

インデックス・ファンドに代わるものとして、考える価値のあるものは上場投資信託(ETF)だろう

敗者のゲーム〈原著第6版〉より引用

更に利回りを求めるor信託報酬を下げる選択肢としてはETFを考えるのは自然な流れですね。

投資のプロでも市場平均以上のリターンを出すことは難しい

市場で動いているお金の95%は機関投資家らしいんですが、その中のプロでも市場平均以上のリターンを出すのは難しいらしいです。どれだけ過酷な世界なのか検討もつきません。

そんな世界で戦うのは馬鹿げているので、私達のような一般人はトレードで勝とうとするのではなく、長期的に成長するファンドへ投資しましょう。すなわちインデックス・ファンドですね。

投資の世界はプロが稼ごうとひしめき合っている世界らしいので、そんなところに混ざらないよう心に決めてから投資をしましょう。

投資は刺激的なものではないし、あってはならない

投資はしたあと放っておく人のほうが成功するらしいです。もちろん適切な期間でメンテナンスをしながら売買することは重要なのですが、市場に流されて売買する人は間違いなく負けるらしいです。

チャートを見て一喜一憂するような売買をしている人は、誰を相手にしているか考えると怖さがわかると思います。市場95%を締めているのは機関投資家であるプロたちです。

投資方針をきめたのであれば、この言葉を忘れずにファンドを買い続けたいですね…

投資は娯楽ではない。責任である。投資は本来「エキサイティング」なものでもない。むしろ原油の精製や、ICの製造工程のように、じっくり腰を据えて取り組むべき作業なのだ。投資がエキサイティングになってきたら、何かが変だと思う必要がある。ほとんどの投資家にとって、面白そうに見えるものは無視するほうがよい。 投資で成功するうえでの最大の課題は、頭を使うことではなく、感情をコントロールすることである。

もしあなたが上昇相場で興奮し、下げ相場で意気消沈するようなことがあれば、まず散歩に出て頭を冷やそう。さもなければ、あなたはすぐに群集心理に取りつかれ、何かしなければ気がすまなくなる。そして、間違いを犯し始めるが、それは将来後悔するような大失敗になるかもしれない。どっしり構えて動じないことこそ、長期投資において成功する秘訣である

敗者のゲーム〈原著第6版〉より引用

まとめ

資産形成を目的とした投資の大原則を学ぶことができる本です。とにかく初心者はインデックス・ファンドを購入する。プロたちに勝負を挑むような売買はしないことが大事ですね。

現在私はキャッシュフロー意識してを楽天VTIだけでなく、SPYDやHDVの米国高配当ETFを保有していますが、何のために投資をしているのかを忘れず市場の上下に惑わされないメンタルを作っていきたいと強く感じました。

投資を始めた、勉強し始めた人は是非これで投資における大原則を学ぶきっかけになってくれたら嬉しいです。