これからエンジニアを目指す人は、こんなことを考えたことはありませんか?
- どんなプログラミング言語を選ぶべきなんだろう
- どうやって学んだらいいんだろう
- エンジニアってどんな業務をしているんだろう
など、いくつも疑問が出てくるのではないでしょうか。
そんなこれからエンジニアを目指すひと、既にエンジニアとして駆け出しになった人を含め是非手元に置いておいて欲しい1冊がこちら。
本記事では、これからエンジニアになる人やなったばかりの人へ向けて「CAREER SKILLS」という本を紹介します。
「CAREER SKILLS」はエンジニアとして生きていくのであれば、できるだけ早い段階から手元に置いておいて、常に読み直して欲しいオススメの1冊です。
エンジニアにおすすめの1冊と聞かれれば、間違いなくこの本をおすすめするほど学びが多かった本なので、是非あなたも手元に置いておくと、キャリアに迷うことがなくなりますよ。
「CAREER SKILLS」とはどんな本か

今回紹介したいののはCAREER SKILLSというエンジニアとして生きていくのであれば、他のどんな技術書よりもまずは手元に置いて欲しい1冊です。
概要
本書『CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド』は、ソフトウェア開発者というキャリアで成功するためのさまざまなスキルについて解説している書籍です。
技術者向けの書籍ではありますが、特定の技術に関する解説はほとんどなく、主に「技術そのものをどう取り扱うか」のような「メタ技術」を取り上げている書籍です。
662ページ、解説より引用
こちらの引用に書かれている通り、本書は何か1つの技術に対して掘り下げる技術書ではありません。
今後エンジニアとしてのキャリアを考える中で、どんな技術を選定していくべきか、どんな環境に身を置くべきか、人付き合いをしていく必要があるのか…など技術だけでなく本当に広い意味でキャリア全体の指南をしてくれるメンターのような1冊になっています。
そのため、本書は832ページという大ボリュームになっていることからも、その内容の広さが分かります。
目次
量が多すぎるので載せるのはやめようかと思いましたが、目次を見てもらうことで本書の網羅性を伝えたかったので載せています。
少し多いですが目を通してみると、興味のある章があるはずです。
- はじめに
- 第0章 この本は誰のためのものか
- 第1章 この本の使い方
- 第1部 ソフトウェア開発者になる方法
- 第2章 スタートの切り方
- 第3章 身につけないといけない技術スキル
- 第4章 技術スキルの身につけ方
- 第5章 どのプログラミング言語を学ぶべきか
- 第6章 最初のプログラミング言語の学び方
- 第7章 大学の効用
- 第8章 コーディングブートキャンプ
- 第9章 独学
- 第2部 就職する方法
- 第10章 インターンシップ
- 第11章 職歴なしで就職する方法
- 第12章 就職先の見つけ方
- 第13章 履歴書を作る
- 第14章 面接
- 第15章 給料と交渉
- 第16章 会社の辞め方
- 第17章 キャリア半ばでの転身
- 第18章 品質保証など関連技術職からソフトウェア開発への転身
- 第19章 コントラクターか社員か
- 第20章 転職業界の仕組み
- 第3部 ソフトウェア開発の必須知識
- 第21章 プログラミング言語の概要
- 第22章 ウェブ開発とは何か
- 第23章 モバイル開発
- 第24章 バックエンド開発
- 第25章 ゲームプログラマーのキャリア
- 第26章 データベース管理者とDevOps
- 第27章 プログラミング言語の概要
- 第28章 テストと品質保証の基礎
- 第29章 テスト駆動開発とユニットテスト
- 第30章 ソースコントロール
- 第31章 継続的インテグレーション
- 第32章 デバッグ
- 第33章 コードのメンテナンス
- 第34章 職務と肩書
- 第35章 仕事の種類
- 第4部 ソフトウェア開発者の仕事
- 第36章 同僚との付き合い方
- 第37章 上司との付き合い方
- 第38章 品質保証との付き合い方
- 第39章 ワークライフバランス
- 第40章 チームでの仕事
- 第41章 考えの売り込み方
- 第42章 ドレスコード
- 第43章 人事考課で最高評価を獲得する
- 第44章 差別、偏見への対処法
- 第45章 リーダーという立場
- 第46章 昇給、昇進、昇格の獲得
- 第47章 IT分野の女性
- 第5部 キャリアの伸ばし方
- 第48章 社会的な評価を築く
- 第49章 人脈とグループ
- 第50章 スキルの鮮度を保つ
- 第51章 ゼネラリストかスペシャリストか
- 第52章 講演とカンファレンス
- 第53章 ブログの作り方
- 第54章 フリーランスと起業
- 第55章 キャリアパス
- 第56章 職の安定と保障
- 第57章 講習と認定資格
- 第58章 サイドプロジェクト
- 第59章 読んでおきたい良書
- 第60章 最後に
エンジニアのキャリアについて書かれている本
目次をみても分かると思いますが、本書はエンジニアのキャリアにフォーカスを当てて書かれている本です。
どのフェーズのエンジニアでも読む価値がある
エンジニアといっても様々なフェーズの人がいると思います。
- これからエンジニアを目指そうとプログラミングに取り組み始めた人
- 無事エンジニアとなってキャリアをスタートさせた人
- 中堅となり業務をメインで支えている人
- 経験を積んだプロフェッショナル
これらどのフェーズに本書を読んだとしても、必ず新しい発見があります。
そういうふうに作っていると本書の中でも明言されていますし、実際目次を見てもその網羅性に間違いはないことが分かりますよね。
駆け出しののころは、「どんなプログラミング言語を選ぶべきか」「今後どういった技術を学んでいくべきか」という指針を与えてくれますし、プロフェッショナルの人には、社会的な価値の高め方や本業だけでなくサイドプロジェクトの重要性までを本書の中で言及しています。
ここまで幅広くキャリアについて書かれている本はこれまでなかったかと思いますし、今後本書を手元に置いておくことで、進むべき道を示してくれる本だと感じました。
エンジニアとして考える必要があるものが網羅されている
本書を読んで純粋にすごいと感じたのは、エンジニアとして働く上で考える必要があるものが網羅されていることです。
単純にエンジニアのキャリアを考えると、技術の内容に偏ったりスペシャリストかゼネラリストかという論調に偏りがちです。
しかし本書では、学ぶべき技術選定から就職・転職、実際の開発業務で学ぶべき手法、人付き合い、自身のスキルをメンテナンスしていく方法までが盛り込まれています。
最初に本書を読んだときにはまさか同僚や上司との付き合い方について書かれているとは考えていなかったので、その網羅性には驚きました。
「CAREER SKILLS」はどんなときに読むべきか

本書はキュリアに関する網羅性が素晴らしいため、何度も読み直しメンターのように自分のキャリアを支えてくれる1冊です。
そんな「CAREER SKILLS」をどんなときに読むべきかというのを少し考えてみました。
ふと目に入った瞬間
まずは何度も読み直していくことで、自分の悩んでいることのヒントが書かれていることがあるかもしれません。
ときどき目に入った瞬間に目次を開いて、自分の知りたいこと悩んでいることが書かれていそうなページをパラパラとめくってみましょう。
エンジニアのキャリアとして悩んでいることであれば、何かしらヒントが得られると思います。
人生の節目
仕事を始めてからもライフイベントは数多くあると思います。
ワークライフバランスやフリーランスなど働き方に関する項目も数多くあるため、結婚や転職などの節目に自分の生活を振り返ったり、今後の働き方を考える指針になってくれるはずです。
私も転職の際には本書を何度も読み直して、自分なりのキャリア観を形成することができました。
年1回程度は定例的に深く読む
まだ私はここまで実践できていませんが、1年に一回程度は本書を深く読み直す時間を作りたいと考えています。
その理由としては、自分のスキルセットが目指すべき方向からズレていないかを確認したり、知識として不足している部分がないかを再確認することができるからです。
例えば、もし自分が新しい技術を学んでおらず枯れた技術に偏りがちになったときは、市場価値が徐々に落ちていると気付くことができるでしょう。
自分のライフステージに合わせて考えるべきことも変わってくるため、定期的に本書を深く読み直していきたいですね。
まとめ:記事内容のおさらい
本記事では、これからエンジニアになる人やなったばかりの人へ向けて「CAREER SKILLS」という本を紹介しました
要点をまとめます。
- CAREER SKILLSはエンジニア人生のメンターのような1冊
- エンジニアになる早い段階で手元に置いておくべき
- 何度も読み直すことで、キャリアについて考えるきっかけをくれる
「CAREER SKILLS」はこれまで読んだどんなキャリア本よりエンジニアとしての悩みを理解してくれていますし、いつも気付きを与えてくれます。
ボリュームが多いので、気になる章をつまみ食いしながら、自分のキャリアについて考えてみて下さい。
少し値段が貼りますが、飲み会1回分でエンジニアとしてのメンターを得られると思えばこれ以上安いものもないと思います。
ぜひ手元において、エンジニアとしてステップアップするための指針を手に入れてみて下さい。
読んで下さりありがとうございました。