読書をしているけど1冊に数時間かかってしまって、なかなか進まない…
速読法は難しそうで手が出しづらい…
読書はなるべくスピードを上げることで、インプットの情報を格段に増やすことができます。
私は月20冊を読書をしていて、全ての本をブクログでレビューしています。
本記事では、私が実践している読書のスピードを上げる5つのコツを解説します。
本記事を実践すれば、普通のビジネス書であれば30分ほどで読み切ることができるようになりますよ。
『読書が早い』=『速読』ではない

よく勘違いされますが、読書のスピードが早い人が全て速読をしているわけではないです。
今回紹介する読み方もいわゆる『速読法』ではありません。
速読は習得が難しい
一般的に速読は訓練なしに習得するのは難しいと言われています。
速読術(そくどくじゅつ、英:speed reading)とは、文章を速く読むための技術であり、時には読書法も含まれる場合もある。
読書速度を向上させ、効率的に大量の書物を読破する技術である。
速読術を習得するには、視野を広げたり、理解度の向上が必要であるが、さらに情報を引き出す速度を改善する必要もある。
速読の目を作るための訓練と、速読の脳を作るための訓練が必要であるといえる。
私も一度速読術の本を読んで実践してみましたが、結局身につけることはできませんでした。
速読をするためには目の動かし方から脳の認識能力を鍛える必要があるため、すぐ身に付くというものではありません。
速読をしたいと思っても簡単に習得することは難しいのです。
読書スピード上げるには要点を押さえる
読書のスピードは要点を押さえる意識を持つだけで格段に変わります。
本の重要な8割は2割を読めば理解できると言われており、その2割であればそこまで時間はかかりません。
例えば、ビジネス書では多くの場合、同じジャンルで比較すると他との差別化のために体験談が載っていることが多いです。
しかし、重要なのは体験談そのものではなく、その後に書かれている結論です。
重要な部分以外は除き、結論をしっかりと読む意識を持つことで読書のスピードは上がります。
そのため読書スピードを上げるには、『要点』を押さえるようにしましょう。
ビジネス書は流し読みをする
要点を掴みながら『流し読みする』ことで、内容を理解しながらも読書のスピードを劇的に上げることができます。
なぜなら、全体にある2割の要点を押さえるには流し読みでも十分だからです。
流し読みをすると、大事な部分を読み飛ばしてしまうのでは?と不安になるかもしれませんが、自分にとって大事な要点を押さえながら読むことは可能です。
大事なのは流し読みしながら『自分にとって欲しい情報が書いてある要点を押さえること』です。
要点を押さえて読書スピードを上げるコツ

では、実際に『どのように要点を押さえて読書のスピードを上げるのか』を解説します。
1.熟読しないことを意識する
まず最初は、『本を熟読しない意識を持つこと』です。
普通は1文1文をしっかり熟読して読んでいるかと思いますが、それではスピードは上がりません。
しっかり熟読しても、読み終わった後にはほとんどの内容を忘れていた…なんてことはありませんか?
熟読をすると長時間の読書となってしまうため、最初の内容から忘れてしまいます。
そのため、熟読したとしても1冊の本で覚えておける内容は多くありません。
まず最初は本を最初から最後までしっかり『熟読しなければならない』という意識を変えて、流し読みを試してみて下さい。
2.表紙、目次から内容を予想する
2つめのコツは表紙や目次から、本文に書かれている内容をざっくり予想することです。
本の表紙や帯はその本で『学べる内容』や、『読んだ後どう変われるか』といった本の要約が書いてあります。
また、目次を見ると本の主張や流れがざっと理解できるように構成されているのが分かると思います。
表紙と目次の内容から、『恐らくこの本からはこんな内容を学ぶことができるんだろうな』という予想をしてみて下さい。
【具体例】
本の表紙:月20冊が当たり前になる!〇〇流読書術
目次
1.なぜあなたは本を読むのがおそいのか?
2.本を読む時に重要なポイント
3.本を素早く読む〇〇の読書術
…
こんな内容の本があったとしたら、『本をたくさん読むための読書術が書いてある本だな』『自分の読み方の悪いポイントが書いてありそう』などの予想ができると思います。
実践してみるとわかりますが、読む前に内容の予想を作っておくと、流し読みしてもある程度内容は把握できるようになっていますよ。
本を読み出す前に、表紙と目次から内容を考えてみましょう。
3.小見出しからどう読むかを判断する
読書のスピードを上げるためには、小見出しを見てどの程度じっくり読むのかを判断しましょう。
本を読む時には、その本を買った時の『欲しい情報』があると思います。
小見出しをみればそのページに欲しい情報があるか?をある程度判断できますよね。
- 欲しい情報があるなと思ったページは、要点を探しながら読む。
- 逆に欲しい情報がないと思ったページは、流れだけ読みながらさっと読み飛ばす。
このように読むことで、読書のスピードが圧倒的に上がることに加えて、自分の欲しい情報を選び取る力も身に付きます。
4.キーワード意識して拾う
小見出しでどのように読むかを判断して、さっと読み飛ばす際にも意識して欲しいのは『キーワードを拾う』ことです。
キーワードとは自分が欲しい情報が書かれていると思う言葉のことです。
小見出しを見た後、自分にとってのキーワードが書かれている部分を検索するようなイメージで読んでみます。
すると自然と読み飛ばすような読み方になるはずなので、その感覚でどんどん読んでみましょう。
キーワードを拾っていくと、自然と欲しい情報の部分に目が止まるようになるので、その部分を熟読するようにしてみて下さい。
5.内容を覚えずに印を付ける
読書のスピードを上げるのであれば、内容を覚えようとするのはやめましょう。
それじゃ本を読む意味がないじゃないか!と思うかもしれませんが、読んでいる最中には覚える必要はありません。
なぜなら、熟読しても読み終わった後に覚えてられる内容に大きな差がないためです。
であれば、本を読んでいる最中に覚えるのではなく、覚えたいところに印を付けておく方が効率的だと思いませんか?
印の付け方ですが、私は以下の手順で行っています。
- 重要だと思ったところに線を引く
- 感じたことをコメントで書いておく
- ページの端を折る
これをひたすら繰り返すと、読み終わった頃には自分が覚えたいと思った部分だけに印がついている状態になります。
ページの端が折れている部分が、自分が読んで重要だと思った要点です。
この要点は読書ノートにまとめて繰り返し読み返すことで、内容を覚えることができるようになります。
具体的な読書ノートの作り方は、こちらを参考にしてみて下さい。

『覚えながら読む』という意識を捨てることで、読書のスピードが格段に上がりますよ。
まとめ:5つのコツを覚えて読書のスピードを上げよう

本記事では、私が実践している読書のスピードを上げる5つのコツを解説しました。
5つのコツをまとめてみます。
- 熟読しないことを意識する
- 表紙、目次から内容を予想する
- 小見出しでどう読むかを判断する
- キーワード意識して拾う
- 内容を覚えずに印を付ける
この5つのコツを意識して読書をしてみると、普通のビジネス書であれば30分程度で読み切ることができますよ。
『更に多読を実践して読書量を増やしたい!』という方はこちらの本を読むことで、多読のメリットをより理解することができますよ。
本は読むスピードも大事ですが、読んだ内容を活かすことがより大切です。
内容を忘れないうちに身に付ける方法も紹介しているので、参考にしてみて下さいね。


読んで下さりありがとうございました。