毎月読書を20冊程度するように心がけているのですが、今月は少し違う取り組みを実施。
普段は気になった本を適当にKindleや本屋で購入するのですが、今回は「好きな著者の本をひたすら読み続けてみる」というのをやってみました。
きっかけは斎藤孝さんの「読書をする人だけがたどり着ける場所」という本に、
好きな著者ワールドにどっぷり浸かり、作品を続けて読んでいくのはとても楽しいものですが、それだけで終わらせてしまうのはちょっともったいないと言えます。ですから今月1人の著者にはまったら翌月は別の著者にハマる。
という言葉が出てきたので、面白そうだなと。
本記事では、1ヶ月間1人の著者を17冊まとめ読みしてみて実感した効果について紹介します。
結果としては、とても良い効果を実感できたので、ぜひおすすめしたい読み方になりました。
尊敬する人がいくつか著書を出しているのであれば、一気に読み込んでみるといつもと違った読書体験ができますよ。
1人の著者を選んで読書をしてみた

今月は少しこれまでの読書とは視点を変えて、1人の著者を追いかけるような読み方を実施してみました。
今回著者として選んだのは、「レバレッジ・リーディング」で有名な本田直之さんです。
私にとって「レバレッジ・リーディング」は多読を実践することになったバイブルの本であり、他の著書もたくさんあるのでぴったりと考えました。
本田直之さんのプロフィール
経歴
- 明治大学商学部産業経営学科卒業
- アリゾナ州立大学サンダーバード校経営学修士(MBA)
- シティバンク等の外資系企業に勤務した後バックスグループの経営に常務取締役として参画。同社をJASDAQ上場まで牽引
- 2004年にレバレッジコンサルティング株式会社を設立し、現在は同社で代表取締役、CEO
本田さんは多くの本を出版している方で、現在で本の出版数はなんと74冊、300万部突破しているそうです。
今回のまとめ読みで読んだ本
本田さんの著書はたくさんあるので、選ぶのにはさほど困りませんでした。
自分の幅を広げるためにも、あえてジャンルを選ばず目についた本を片っ端から買っています。
- レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
- レバレッジ・リーディング
- レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則
- レバレッジ勉強法
- レバレッジ人脈術
- レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』
- 何を捨て何を残すかで人生は決まる
- 自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編]
- 人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?
- 人を出し抜く 超・仕事術 「レバレッジ思考」を20代でマスターせよ! (凄ビジ・シリーズ)
- オリジナリティ 全員に好かれることを目指す時代は終わった
- 1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法
- ノマドライフ 好きな場所に住んで、自由に働くために、やっておくべきこと
- ゆるい生き方~ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣
- 面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
- 思考をやわらかくする授業
- 7つの制約にしばられない生き方
今回は1ヶ月の間に計17冊ほど読んでいました。
まとめ読みで実感できる効果

本田さんを題材にして、まとめ読みをしてみて実感した効果は以下の5つです。
- 著者の軸が見えてくる
- 記憶に残る
- 心構えや考えがコピーできる
- 読む時間が短くなる
- 読む本の幅が広がる
著者の軸が見えてくる
どの本でもテーマや視点が違いますが、1人の人が書いているので、その人が考えている「軸」がはっきりと文章から浮き出てきます。
何度も出てくるキーワードなんかはわかりやすいですね。
本田さんはレバレッジ・シンキングに出てくる「労力・時間・知識・人脈」といったキーワードは他の本でも出てきていました。
まとめ読みでは、こうした何度も出てくる言葉や考え方から著者の「軸」となっている部分を自然に読み取ることができるようになりました。
記憶に残る
何度も出てくるキーワードや考え方は、どの本でも出てくるので記憶残ります。
1日に1冊か2冊本田さんの本を読んでいたのですが、毎日同じ人の言葉を読んでいると、著者の軸となっている考え方が頭に残るようになりました。
どこまでいっても考え方の軸は同じなので、表現や言葉が変わっているだけで、いっていることは同じだったりするので。
「あ、これ前の本でも言ってたな」ということが繰り返されると、記憶に残りやすくなっていきました。
心構えや考えが真似できるようになる
1人の本をたくさん読んでいると、考え方の軸が分かるようになりますが、物事を見る視点や心構えのようなものを真似できるようになりました。
多くの著書を書いている人は、自分の視点から1つのテーマに対して表現を変えて書かれていることが多いです。
軸が同じでありながら、様々な視点から書かれた本を読むことができるので、自然と考え方や心構えが分かるようになってきました。
本田さんの場合は
- キャリアにおいては「個性」のブランディングが重要
- パーソナル・キャピタル(労力・時間・知識・人脈)を構築する
- Doing more with less (少ない労力と時間で大きな成果を獲得する)
こういった軸となる考え方がどの本でも現れているので、何度も読んでいるうちに自分の生活にも取り入れることができるようになりました。
こうした著者の考えや思考を自然と真似できるようになるのは、まとめ読みで実感できた効果ですね。
読書時間が短くなる
同じ著者が書いているので、1冊の視点は違えど結論や内容は同じようなものになります。
そのため以前読んだことがある知っている内容が増えていくので、読む時間がどんどん短くなりました。
最終的には15分ほどで読み終わってしまう本もあったので、これもまとめ読みをした効果かなと。
全く別の視点から書かれた本(今回の例で言えば「オリジナリティ」)は初見の内容も多かったので、それなりの時間がかかりましたが、そういった例外を除けばすぐに読めるようになります。
オリジナリティは飲食で働くプロ15人に「オリジナリティ」をテーマにインタビューし、そのエピソードから共通点を探る本。
紹介されている15人は一般の人からは想像できないオリジナリティを持っていて、それを生み出すまでのエピソードも非常に刺激的でした。
読む本の幅が広がる
普段であれば絶対読まないような本にも、同じ著者という共通点から読む機会が得られるようになりました。
先程紹介した「オリジナリティ」もそうですが、「人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?」という本も、普段であれば絶対に読まない本です。
しかし、同じ著者であるという理由からきっかけを得ることで、これまで無意識に避けていた本も読むことができました。
この本読んでいると、サウナが激推されているのでなんだかサウナに行きたくなりますよ…
著者にも左右されますが、幅広く本を執筆されている人であれば自分の幅も広げるチャンスになる、というのも良い効果です。
著者のまとめ読書で気をつけたいこと
良い効果が実感できたが著者のまとめ読みですが、同時に気をつけることもあります。
- 得られるものが少ない本もある
- 考えに納得できる人を選ぶのが大事
得られるものが少ない本もある
これはこの取り組みをする前から想像していたのですが、やはり同じ人間が書いたものなので、どうしても中身が同じような本というのが出てきました。
正直どちらか1つ読んでおけば、読む必要ないようなものです。
言葉は悪いですが、そうした本を読んだときは「出がらしのお茶っ葉」のようで、得られるものがほとんどありませんでした。
今回の例で言えば、レバレッジ・シンキングは、他のレバレッジシリーズ(レバレッジ・リーディング、人脈術、時間術など)を読んでいれば、得られるものは多くありません。
また、「ゆるい生き方」「7つの制約にしばられない生き方」など人生論に近い本も、多くの共通点があり、どれか1冊で十分かなと感じました。
こうした本を読んだときは、得られるものが少なかったなと感じることもあったので、必要経費として割り切ることが大事です。
お金が気になる方はブックオフオンラインを活用すると、ある程度コストを下げてまとめ買いができます。

考えに納得できる人を選ぶのが大事
まとめ読みするのであれば、「その人の考え方を目指したい、納得できる」という人を追いかけるのがおすすめです。
考え方に納得できないと、その人の本を読んでもストレスが溜まってしまうので。
私は本田さんの視点や考え方が好きで、納得できる内容のものが多かったので、結果的に良かったと思います。
考え方に納得できる人でないと、心構えや考え方を真似することもできないので、ぜひまとめ読みするときには、自分が読んでいて納得できる人の本を読みましょう。
まとめ:著者のまとめ読みで新しい効果を実感してみよう!

本記事では、1ヶ月間1人の著者を17冊まとめ読みしてみて実感した効果について紹介しました。
要点をまとめます。
- 著者の軸が見えてくる
- 記憶に残る
- 心構えや考えがコピーできる
- 読む時間が短くなる
- 読む本の幅が広がる
私のように17冊も読む必要はないかもしれませんが、ある程度の数を読み込むと新しい発見がある読み方です。
ぜひ好きな著者を追いかけてみて下さいね。
最後に今回読んだ本で特におすすめしたい本田直之さんの本を紹介します。
①レバレッジ・リーディング
多読のバイブル本。読書への向き合い方や情報をどう扱うべきかを学ぶことができる。
②何を捨て何を残すかで人生は決まる
「10年後は遠い未来のようで、確実に今日という日につながっています」というフレーズが心に刺さった人生論の本。
③オリジナリティ 全員に好かれることを目指す時代は終わった
先程も紹介したので省略
読んで下さりありがとうございました。