- 電子書籍が紙と比べてどんなメリットがあるのか知りたい
- 逆にどんなデメリットが有るのか知りたい
- 紙と比べてどんな使い分けができる?
こんな疑問に答えます。
私は電子書籍と紙の本を上手く使い分けながら、月20冊程度は読書をしています。
本記事では多読家の視点から、紙の本と比較した電子書籍のメリットとデメリットを解説します。
この記事を読むことで、電子書籍を使うかどうかを判断することができるようになりますよ。
電子書籍とは

まず、電子書籍についてですが、紙の本とはいくつか違いがあります。
電子書籍は『本を読む権利』を買っている
電子書籍は紙の本とは違い、実質的に『本を読む権利』を買っていると思って下さい。
紙の本であれば、購入すると自分のものとして自由に売ることもできます。
しかし電子書籍では本のデータを読む権利を買っているだけなので、データを自由に扱うことはできません。
電子書籍サービスのAmazon Kindleの利用規約にはこう書かれています。
Kindleコンテンツのダウンロード又はアクセスおよび当該料金(適用される税金を含む)の支払いが完了すると、当該コンテンツプロバイダーからお客様に対して、Kindleアプリケーションまたはその他本サービスの一部として許可される形で、Kindleストアより指定された台数の対象デバイス上でのみ、お客様個人の非営利の使用のみのために、該当のKindleコンテンツを回数の制限なく閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます
ちょっとした違いではありますが、電子書籍は紙とは違ってそういうものなんだということは覚えておいて下さい。
販売しているサービス
電子書籍を販売しているサービスですが、非常に多くのサイトで販売されています。
有名なサイトでいえば、以下のようなサービスです。
- Amazon Kindle
- 楽天Kobo
- honto
- BookLive
eBookJapan
このあたりのサービスはすべて電子書籍を販売していて、基本的な仕組みは同じです。
AmazonのKindleが一番有名かと思いますが、eBookJapanなんかは漫画が無料で読めるものが多かったり特色があります。
電子書籍を読む方法
電子書籍はアプリをダウンロードできる端末、もしくは専用の電子書籍リーダーで読むことができます。
アプリはスマホ、タブレット、パソコンが主に当てはまりますね。
どれかの端末を持っていればすぐにでも電子書籍を読むことができます。
電子書籍リーダーはAmazonの『Kindle Paperwhite』や楽天の『Kobo Clara
』などが有名ですね。
電子書籍リーダーは電子書籍を読むためだけに使う端末で他のことはできませんが、まるで紙で読んでいるかのような質感で読むことができます。
現代の人であれば誰もが持っているであろう端末から、好きに読むことができるのが電子書籍です。
電子書籍のメリット

それでは電子書籍のメリットを見ていきましょう。
電子書籍のメリット
- 読む場所を選ばない
- 書籍代を抑えられる
- 線を引いたところを確認しやすい
- 本の置き場所に困らない
- すぐに読める
- 検索ができる
順番に見ていきましょう。
読む場所を選ばない
電子書籍は場所を選ばずにどこでも読むことができます。
家の中ではタブレット、外出先ではスマホや電子書籍リーダーというスタイルで、1冊の本を場所を選ばずに読む事ができます。
これがとっても便利で、私の場合は読書の頻度がとても多くなりました。
読書の頻度を増やしたい場合、場所を選ばないというメリットは大きいです。
書籍代を抑えられる
基本的にどこのサービスでも紙の書籍より価格が安く設定されています。
紙は法律で一律の価格になっているらしいのですが、電子書籍の場合はそれがありません。
そのため、いつも紙書籍より200円程度安く、セール時には半額になることもしばしば。
さらに電子書籍は読み放題サービスを使うと、月額1000円以下で読み放題にもできます。
私の場合は、Kindle Unlimitedという電子書籍の読み放題サービスをよく使うため、電子書籍の方が圧倒的に書籍代が安く済むようになりました。
線を引いたところを確認しやすい
電子書籍では線を引く機能がついていて、確認したいときはすぐに線の場所へ飛ぶことができます。
Kindleや楽天Koboなどは、線を引いた場所を一覧で表示できる機能があるため、紙のように探す手間がかかりません。
ビジネス書などに線を引いて読む人にとっては、線を引いた場所をまとめて確認できるのは便利です。
Kindleなどは線を引いた場所をまとめてWeb上で見れるので、読書ノートを作るのが簡単です。

本の置き場所に困らない
電子書籍なので、本の置き場所に困ることがなくなります。
電子書籍はクラウド上に全てデータが保存されているため、端末にダウンロードするだけ容量さえあれば何冊でも管理できてしまうんですよね。
そのおかげで本棚に入り切らなくなってきた本をどうするか、という置き場所に困ることがなくなります。
読書量が多い人ほど、電子書籍のメリットが感じることができますよ。
すぐに読める
読みたい本を買ったらその場ですぐ読めるのも電子書籍のメリットですね。
紙書籍は本屋にいくか、届くまで待つ時間が必要です。
しかし、電子書籍は購入後にすぐに読み始められるので、届くまで我慢する必要はありません。
読書のモチベーションを損なわずに『すぐ読める』というのは大きなメリットですね。
検索ができる
電子書籍は本の中身を検索機能がとても便利です。
すぐに調べたいキーワードで検索することで、調べる時間を短縮することができます。
悩んでいることなどのキーワードを使って、検索をかけて情報収集するという使い方ができるのも電子書籍ならではのメリット。
情報を効率的に集めたいときや、どこに書いてあったか思い出せないときに検索機能がとても便利ですよ。
電子書籍のデメリット

多くのメリットがある電子書籍ですが、もちろんデメリットもあります。
電子書籍のデメリット
- 本を持っている実感がない
- 売ることができない
- パラパラ読みができない
- 電子書籍にない本がある
順番に解説しますね。
本を持っている実感がない
1つ目は『本を持っている実感がない』ことです。
電子書籍なので物理的な『物』がないのは当たり前なのですが、自分の所有している感覚がなくなります。
分厚い本であればあるほど、本がかさばらずに済むので嬉しいのですが、私はお気に入りの本であれば持っている実感が欲しくなってきました。
本を『所有』していることに満足感が欲しい人は、物足りないかもしれません。
売ることができない
2つ目は『売ることができない』ことです。
電子書籍は最初にもいいましたが、紙とは違い読む権利だけを買っているので、それを売ることはできません。
例えばですが、新刊を買って読み終わった後、値下がりする前に売るという読み方をしている人は電子書籍ではできなくなります。
電子書籍自体が安く買いやすいメリットもあるので一長一短ですが、もし売ることを前提に今まで買っていた人は注意が必要です。
パラパラ読みができない
お気に入りの本ほど『パラパラ読み』したいときってありますよね。
電子書籍は1ページずつスライドはできますが、紙書籍のようにめくることができません。
私は行き詰まった時に、お気に入りの本をぼーっとしながらめくって、ヒントを探したりするんですが、そういう使い方は電子書籍では難しいです。
さくっと見直すためにパラパラ読みをしたいときには、使いづらいことを覚えておきましょう。
電子書籍にない本がある
紙ではあるけど電子書籍にはない本というのはよくあります。
最近では順次対応されてきて電子書籍も増えてきましたが、ニッチな分野や新刊は紙書籍だけの場合があるかもしれません。
もし電子書籍を使うときには、そもそも売っているのかの確認も大事です。
電子書籍はどんな人におすすめ?

メリット・デメリットを踏まえると、電子書籍がおすすめなのはこんな人ですね。
- 効率的に読書をしたい人
- なるべくコストを抑えたい人
- 紙書籍にこだわりがない人
私も電子書籍よりは紙書籍の方が好みなのですが、どうしても効率や価格を考えると電子書籍が優秀です。
そのため、私の場合は電子書籍をメインに利用しながら、お気に入りの本や中古で安く購入できる本だけを紙書籍と使い分けています。
紙書籍にこだわりがあるか?というのは一度電子書籍を読んでみて初めて気づくこともおおいです。
安ければいいという人は電子書籍の読み放題サービスを利用して、無いものは個別で購入する使い方がおすすめです。
まとめ

本記事では多読家の視点から、紙の本と比較した電子書籍のメリットとデメリットを解説しました。
電子書籍のメリット
- 読む場所を選ばない
- 書籍代を抑えられる
- 線を引いたところを確認しやすい
- 本の置き場所に困らない
- すぐに読める
- 検索ができる
電子書籍のデメリット
- 本を持っている実感がない
- 売ることができない
- パラパラ読みができない
- 電子書籍にない本がある
紙書籍にこだわりがなければ、電子書籍はとっても便利なサービスになります。
もし『読書ノートを効率的に作りたい』『なるべくお金を掛けないで本を読みたい』という人は電子書籍を使ってみて下さい。
私は電子書籍サービスではAmazon Kindleを愛用していて、使いやすさでは一番だと感じています。
特に読み放題サービスの『Kindle Unlimited』は月額980円で12万冊以上読み放題とコスパが良いので、なるべくお金をかけたくない人におすすめですよ。

あなたも電子書籍を活用してたくさんの本を読んでみて下さい。
読んで下さりありがとうございました。