キャリア

SIerから先進的な受託企業へ転職して感じたギャップ

今月転職をして、SIerからクラウド専業の受託会社へ移ったのですが、非常に大きな刺激を受けています。

今回はそんな私の視点から「SIerから離れるとこんな違いがあるよ」というギャップについて紹介したいと思います。

もし、SIerにいて技術力が身につかない、もっと刺激的な環境で働きたいと考えているひとは参考にしてみて下さい。

SIerから離れると、エンジニアとしてはとても幸せになれる環境で仕事をできるようになりますよ。

SIerから受託会社へ転職して1週間が経ちました

元々在籍していたSIerから離れて1週間が経ちました。

転職先のクラウド専業の受託会社へAWSエンジニアとして入社したのですが、たった数日でもここまで違うのか、というギャップに驚かされる日々です。

SIerにいた頃も職場としてはとても良い環境で、恐らく世間から見ればやめるなんてもったいないと言われる会社でした。

課長クラスになれば年収1000万超えるので、世間から見たら勝ち組に入りますよね。

年功序列が残っている会社だったので、なれるとしても早くて10年後とかですが。

それでも今回思い切って転職してよかったなと改めて感じています。

なぜ転職したのかは以下の記事で詳しく話してるので読んでみて下さい。

https://juso.site/life/career/sier-changing-jobs

ここでお話している主な退職理由は以下の3つでした。

  1. 技術力がつかない
  2. 社内業務への違和感
  3. 求めるロールモデルがいない

この退職理由の内容は新しい職場では全て解消できています。

この1週間で感じたSIerと転職先のギャップ

転職して新しい企業で働き始めた私ですが、この1週間は驚きの連続でした。

先進的な企業なので、違いはあると思っていましたが、SIerのときとは全てが違うといってもいいです。

具体的に以下5つの観点のギャップについて紹介します。

ツール

SIerのときとは使っているツールの利便性が全く違います。

SIer 受託
コミュニケーション メール Slack
社内情報 IBM Notes Confluence
パスワード管理 Excel 1Password
プロジェクト管理 Excel Backlog,Jira

受託会社になってからは全てがSaaS製品となり、どこにいてもアクセスできるような環境になりました。

SIerにいたときは社内の情報がNotesのデーターベースにあったのですが、検索性が悪くどこにどんな情報があるのかわからず苦労していました。

問題はみんな認識していましたが、長年使っていたツールだったので、移行するとなるとコストがかかるためなかなか変われずに使い続けていた感じです。

それに比べ、現在は社内WikiとしてConfluenceを使っているのですが、全てがConfluenceにまとまっており検索性もよく編集もしやすいです。

これはツールの差というより過去からマイグレーションできなかった弊害とも言えるかもしれません。

その他のコミュニケーションがSlackになったことやプロジェクト管理がBacklogになったことで、これまでメールや重いExcelで管理していたのが嘘のように快適です。

ツール1つとっても利便性が全く違うため、社員のパフォーマンスも違うよね…と納得してしまいました。

情報格差

コミュニケーションツールがメールからSlackに変わったことで一番感じたのは、社員それぞれの情報格差がないことです。

SIerのころはメールベースで宛先に入っていない情報は全くわからなかったので、触れられる情報は業務に関わるごく一部でした。

転職先のSlackでは案件ごとのプライベートチャンネル以外は全てオープンになっており、全員が同じ情報にアクセスできるようになっています。

このおかげで、社内では誰が何をしているのか、どんな勉強会が行われているのかが必ず知ることができるので中途入社の私でも多くの情報を得ることができています。

また、社内の定例会や勉強会、オリエンテーションなどが全て動画として保存されているので、その日に休んでいた・入社前だったという場合でも同じ情報を得ることができるようになっているのも驚きました。

労働環境

大きく労働環境も変わりました。

前職でもコロナの影響でリモートワークをしていたので、その点は大きく変わりませんがフレックスタイム制になったのが大きな違いですね。

(SIerにいたときは、私は社内向け業務が多かったのでリモートワークできていましたが、同期はみんな普通に出勤していました。)

フレックスになってからは、コアタイム以外の細かい時間が自由になったので、朝急いでパソコンをつけて出勤報告するなんてことはなくなります。

とにかくフレックスになってから心の余裕が違いますし、今後転職するとしても絶対にリモート&フレックスの会社にしようと固く決意しました。

文化

一番大きく違うのはここかもしれません。

  • SIer⇛失敗しないこと、自社の責任範囲を必ず守る
  • 受託⇛とにかくやってみる、相手のためにできることを全力でする

SIerでは失敗しないことが求められていたので、何かを提案するとしても必ず先輩や上席に許可を取り、そのための説明資料を作成して…と複数の工程を経る必要がありました。

現職では社内の文化として、とにかくやってみてダメだったら謝罪する、とにかくお客さんのためになることを考えて行動する、という文化なのでとてもギャップを感じています。

この文化の違いから本当に行動が早いので、最終的な結果も当然違いますよね。

恐らくSIerでやろうとしたら1年かかることが1ヶ月で進むなんてこともあると思います。

そんな身軽な人が多く、今の会社の人は行動が早く何でも受け入れるという文化のため、新たなことに挑戦することへのハードルが非常に低くなりました。

技術力

私が転職した理由の1つである技術力については、圧倒的な差があると感じました。

構築を担当するエンジニアはもちろんですが、マネジメントする層の方々の知見の深さが最も違います。

SIerでは技術力を持っている人はあまりおらず、マネジメントのみでキャリアを積んでいる人ばかりでした。

しかし、現職では全員がエンジニアとしての経験を積んで、マネジメントをしているため技術的な内容も相談できます。

また、全員がエンジニアとしてのスキルを磨こうと常に自己研鑽しているので、仕事に対するモチベーションも違います。

年功序列でマネジメントのみのSIerとは差が出るのは当然かもしれません。

エンジニアとしてはSIerから離れたほうが幸せになれる

個人的には現時点では転職して大成功だと感じています。

エンジニアとしてスキルを磨きたいと考えるのであれば、SIerにいるメリットはそれほど多くありません。

ただ、SIerはエンジニアとして生きることを選ばなければとても良い環境でもあります。

一般的なサラリーマンとして、言われたことを言われたとおりにする、余計なことをしないという働き方でも年功序列が残っている企業であれば昇進できますし、ある程度のお金ももらえます。

いつまで年功序列が残るかはわからないのでリスクはありますが、そういった働き方でも生きていけます。

逆に技術力を身に着けて、自己投資して生きたいと考えるのであれば、SIerから離れてみることをおすすめします。

ぜひSIerにいる人で技術力に不安がある、参考になるロールモデルがいないなど悩みがある人は転職活動をしてみて下さい。

まとめ:自分にあった環境で働けるように行動しよう

本記事ではSIerから受託会社へ転職して感じたギャップについて紹介しました。

要点をまとめます。

要点まとめ
  • エンジニアとしての技術力や企業文化が全く違う
  • ツールやフレックスのおかげで圧倒的に働きやすくなった
  • エンジニアとしてはSIerから出るほうが幸せになれそう

SIerにいてもっと技術力を身に着けたい、もっと自由な環境で働きたいと感じたら以下の記事を参考にして、行動してみて下さい。

SIerでスキルアップは狙うのは正しいのか?SIerから転職した視点から考えてみる 私も元々SIerで働いており、こういった不安は常につきまとっていました。 IT業界で働いてはいるけれど、なかなか技...

早めに行動すれば、それだけエンジニアとして良いキャリアを築くことができるようになりますよ。

 

読んで下さりありがとうございました。