- SIerの仕事に違和感を感じている人
- 転職を考えていて、受託やWeb系が気になっている人
- 転職活動をどう進めるべきか悩んでいる人
タイトルの通りですが、今年の8月から大手のSIerから受託会社へ転職します。
第一志望をしていたAWSをメインにしている受託会社さんで、自分の要望を全て満たした転職をすることができました。
今回は、私と同じように大手SIerから転職しようと考えている人向けに、転職活動で意識したポイントなどを体験談から紹介したいと思います。
私と同じような悩みを抱えている人は多いと思うので、転職活動の参考にしていただければ。
私について
私の経歴について簡単に紹介します。
年齢は今年26歳で4年目のぺーぺーです。
経歴
私立文系大学卒業から大手のSIerに就職しました。
そのときはプログラミングスキルは全くなく、とりあえずこれからはITだろ、という安易な発想で就職活動をしてました。
一応入社後の研修でJavaやIT基礎を学ぶ期間が2ヶ月程度あり、そこで簡単なWebアプリを作れるまで勉強させてもらっています。
配属後の担当は金融系のシステムでしたが、業務は日々エクセルと奮闘しており開発業務はほぼ皆無。
それから一年後、AWSを推進する部へ配属となり、新規案件のフォローやAWSの共通基盤管理業務など新しめのことをさせてもらっていました。
異動後1年の間にPythonやAWS関連業務をする機会があったため、それを軸にして転職活動を開始しました。
なぜ大手SIerから転職を考えたか

なぜ私が大手のSIerから転職を考えたのかを紹介します。
私の場合ですが、労働環境は非常に良く賃金もほどほど、人間関係にも恵まれていたため、比較的良い条件の職場でした。
しかし、それでも転職を考えたのには大きく分けて以下の3つの理由があります。
- 技術力がつかない
- 社内業務への違和感
- 求めるロールモデルがいない
転職理由1:技術力がつかない
SIerから転職を考える理由No,1だと思いますが、私も例に漏れず「技術力がつかないこと」に不満がありました。
経歴にPythonやAWSって書いてるやん、と思うかもしれませんがあくまで多少経験しただけであり、実務で活用できるほどの技術力はありません。
私の場合、入社してからチームでの開発案件には一度も入れずに、ひたすら協力会社のスケジュール管理などがメイン。
AWSの推進業務でも、実際の案件にはサポート程度であり、ドキュメントを調査し回答するような業務がほとんどでした。
こうした業務の中で、自分自身に開発経験がないことやアピールできる技術力がないことに不安を抱き始めます。
上司に相談しても、結局開発案件にアサインできるのは、「案件が来たタイミングで丁度手が空いている人員」と言われる始末。
社内の中では恵まれた環境で経験を詰める場所でしたが、いつできるかも分からない機会損失を考えると日毎に危機感が大きくなっていきました。
転職理由2:社内業務への違和感
自分の業務にもなれてきた頃、社内で行われている業務についても目を向ける余裕が出てきました。
そのときに感じたのが、説明資料と会議の多さについてです。
私なりに説明資料を作成する意味も会議をすることになった過程も理解していました。
しかし、どうしても「システムを作る」という業務から離れたことが多いことに違和感を感じずにいられなかったのです。
大規模なシステムを作るのであれば、関わる人数も増えて管理業務が中心になるのはわかっていますが、本質と違うことの違和感が最後まで消えませんでした。
転職理由3:求めるロールモデルがいない
社内に尊敬できる人や目指すロールモデルとなる人がいなかったのも大きな要因でした。
多くのSIerは下流である実装や運用などは下請けに流すビジネスモデルになっているため、社内にはマネジメントしかしない人で溢れています。
私は技術にも精通し、その知識を活かして業務を行うような人を目指したいな、と考えていたのでそんな社内の現状にギャップを感じていました。
私がAWS業務に関わり始めた後、1人だけ技術に強く尊敬できる人に出会えたのですが、すぐに転職してしまいました。笑
この環境で技術に精通しながら新しいキャリアを模索するというのは難しいな、と正直に感じてしまい転職を現実的に考えるようになります。
転職活動で行ったこと

私が転職を考えてから行ったことを紹介します。
主に以下の流れで転職活動を行いました。
- 転職アプリへの登録
- 2人のエージェントと会話
- 求める条件の洗い出し
- 応募
転職活動1:転職サイトへの登録
先に転職をした友人の薦めもあり、「ビズリーチ」へ登録しました。
それだけではなんとなく不安だったので、その後「Wantedly」、「キャリトレ」にも登録を行いましたが、結局利用したのはビズリーチだけです。
ビズリーチへ登録すると、多くの転職エージェントや企業から直接メッセージが届きました。
半月程度たった頃、ビズリーチ経由でメッセージをもらった良さげなエージェントに会ってみようと決心します。
転職活動2:2人のエージェントと会話
ビズリーチ経由で会話したエージェントは二人いました。
それぞれ会社が違うため特色もあるのでしょうが、全く対応が違いました。
- エージェントA:女性で初日に山のように求人を見せて選ばせるタイプ
- エージェントB:男性で「なぜ転職活動をするのか」からヒアリングをじっくりするタイプ
私は良く話をしたのがBさんでしたが、これは好みの問題もあると思います。
さっさと求人から選考に進みたい人であれば、Bさんのようなタイプはイライラしてしまい、Aさんのタイプが合うかもしれません。
この経験から、「エージェントと会うときは必ず2人以上と会話して比較すること」は非常に重要だと学びました。
ある転職エージェントは短期的な視点でしか物事を見ておらず、自分の評価のために1秒でも早く「企業との面接」をするよう勧めてくる人もいます。
こうしたエージェントは親身になって考えてくれない可能性もあるというのは忘れずに覚えておきましょう。
転職活動3:求める条件の洗い出し
私はエージェントと会話するなかで、職務経歴書の整理をしながら次の職場に求める条件についても考えていきます。
転職したいと思った理由から、「技術力が身に付く環境で、エンジニアが多く在籍しており、手を動かして開発に従事できる会社」と絞り込んでいきました。
転職する理由が先程述べた3つが明確だったので、そこまで時間はかかりませんでしたが、一度こちらの本を読んで、方向性が間違っていないかも含め考えました。
私は元々AWS関連の業務を多く行っていたため、そこを足がかりにAWSを中心に技術力を高めることができる企業を選ぼうと方針を固めました。
他の条件は完全週休2日、年収は転職前よりは上を条件に入れています。
転職活動4:応募
ここまでエージェントと企業の絞り込みなどをしてきましたが、結局自分がいいなと思っていたエージェントの紹介がなかった企業に直接応募しました。
コロナが流行り始めたタイミングでエージェントとのコミュニケーションが取りづらくなったのも1つの要因ではあります。
その会社は技術力が高いことで有名だったため、「ダメ元で応募して、落とされたらそれまで進めていた企業選びを続けよう…」
そう思いながらも選考に臨んだ所、なんとトントン拍子で内定が出てしまいました。
その会社はAWSをメインに受託開発している所で、私のニーズともマッチしていたので飛び上がるくらい嬉しかったです。
結果的に、希望通りの金額を提示して頂くことができ、他の条件についても全てといっていいほど満たして頂けました。
転職活動する際に重要なポイント

この話を聞くだけでは運が良かっただけでは?と思われるかもしれません。
しかし、相応の行動をしたからこそ、最後は運が良く転職することができたのだと思っています。
私の経験が転職活動をする際に重要だと思ったのは3つです。
- 自分の経験を上手く洗い出すこと
- 求める条件を明確にすること
- 企業側の求める人材を意識すること
これらを明確に意識できるようになったのは、間違いなくエージェントとの会話でした。
エージェントと会話することで経験を職務経歴書へ落とし込むことができましたし、なぜ転職をするのか?という理由を会話から整理することができました。
エージェントから企業が欲しがっている人材の話を聞くことで、企業側の理想に少しでも近づく努力ができたことも良かったと思っています。
結局エージェント経由での転職は行いませんでしたが、履歴書や職務経歴書といった書類関連の整理と、上記のポイントを意識できたことは大きなメリットでした。
ぜひこれから転職活動する人は、エージェントと会話しながら3つのポイントを意識してみて下さい。
私は結果的にそうなりましたが、書類をどうまとめるべきかもわからないからそこだけ手伝ってもらう…なんてのも正直いいかと思います。
もちろん良い求人を提示してくれるエージェントさんもいるので、希望がないのであればそのまま応募できればベストですね。
まとめ:悩んでいるならとにかく行動してみましょう!

本記事では 大手SIerから転職しようと考えている人向けに、転職活動で意識したポイントなどを体験談から紹介しました。
- 自分の経験を上手く洗い出すこと
- 求める条件を明確にすること
- 企業側の求める人材を意識すること
なにか1つでも参考になる部分があったのであれば嬉しいです。
もしどうしようか悩んでいるのであれば、とにかく何か1つでも行動してみて下さい。
転職活動自体には何のリスクもないので、行動して情報を得ることが大切だと思います。
こちらの本を読むだけでも転職への意識が変わりますよ。
読んで下さりありがとうございました。